2008年12月21日
ニッサンモコ
右斜め後から追突されたお車です。
入力は大きくはないのですが、右後の角をぶつけられたため(オフセット入力)アライメントの狂いが生じたようです。
フロントのトーに狂いが生じていますが、問題なのはリヤのトーです。
範囲内には入っていますが、スラスト角が大きく狂っています。
リヤパネルの修正後、前後とも若干正常に戻りましたがまだスラスト角が大きいです。
リヤのトーに調整機構はありませんが、特殊な方法で(調整用のパーツは使っていません)調整しました。
最後のほうにスラスト角について簡単に説明しています。
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表をクリックしてくださいね。2008122113554518283.jpg














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2008122115195119644.mht普通リヤのトーはインに調整されていますが、説明しやすいようにトーを0として説明します。
上の図のように左右のタイヤが自動車の中心線と平行に向いているときは、スラスト角は0となりリヤタイヤはまっすぐ走ります。ところが、下の図のようにリヤタイヤの向きが右を向いてしまうと、リヤタイヤは右向きに走ってしまいます、このときのリヤタイヤの方向軸と自動車の中心線の角度がスラスト角です。
スラスト角がついてしまうと、リヤが流れようとするのを常に前輪(ステアリング)で補正して走らなければならなくなります。したがって、アライメントはリヤのスラスト角が大事になります。
基準値でリヤのトーに角度が付いている車は、左右を同じ角度に調整するとスラスト角は0になります。
 
図をクリックしてくださいね。
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