2009年01月16日
ニッサン セドリック
ちょっと特殊なぶつかり方をされたお車です。
1回の事故で2方向の入力があるお車ですが、左横からの入力が大きかったようです。
作業内容としては、リヤパネル交換等と3枚目の写真のように、左のサイドメンバーが折れていましたのでサイドメンバーとトランクフロアの修正です。
リヤのトーが狂って、スラスト角もかなりついています。
調整機構がありますので、トーとキャンバーのバランスを取りながら調整しました、このお車のように、トーとキャンバーの両方に調整機能がある場合、片方だけ緩めて調整してはいけません、両方を緩めてバランスをとりながら調整をします。
スラスト角については、最後のほうに簡単に説明しています。
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表をクリックしてくださいね。

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普通リヤのトーはインに調整されていますが、説明しやすいようにトーを0として説明します。
上の図のように左右のタイヤが自動車の中心線と平行に向いているときは、スラスト角は0となりリヤタイヤはまっすぐ走ります。ところが、下の図のようにリヤタイヤの向きが右を向いてしまうと、リヤタイヤは右向きに走ってしまいます、このときのリヤタイヤの方向軸と自動車の中心線の角度がスラスト角です。
スラスト角がついてしまうと、リヤが流れようとするのを常に前輪(ステアリング)で補正して走らなければならなくなります。したがって、アライメントはリヤのスラスト角が大事になります。
基準値でリヤのトーに角度が付いている車は、左右を同じ角度に調整するとスラスト角は0になります。
 
図をクリックしてくださいね。



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